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【活動事例】富山大学との協同により災害時要支援者への支援を強化

2023年07月03日

富山大学 都市デザイン学部 井ノ口研究室では、JSTさきがけ「社会変革に向けたICT基盤強化」領域において、「被災者個人の生活再建トータルサポートシステム」の研究開発を推進しています。このシステムは、ひとりの取り残しもない生活再建の実現を目指し、情報技術を活用した一元的な仕組みとして整備される予定です。生活再建過程では、どうしても災害時要支援者が取り残される傾向にあります。一方で、地域資源を活用することが1つの解決策であり、そのための情報分析は必要不可欠です。つまり、災害時要支援者の情報をGISデータとして管理することができれば、トータルサポートの1つの道筋が見えるわけです。

現在、富山大学と氷見市社会福祉協議会との協力体制があり、当協議会では災害時要支援者と地域の支援側の対応者に関する情報を管理しています。非常に有益な情報にもかかわらず、それらの多くは紙媒体による管理がなされており、分析が可能な状態にないことが課題でした。

三栄コンサルタントでは、富山大学との協同により氷見市の各小学校区および当該地区の小地区を対象として、収集・整理された避難時要支援者と支援者に関する紙地図ベースのアナログデータに対して、位置情報を付与し、GISデータ(地理空間データ)としてデジタル化し、分析可能なデータを整備しています。

  

  紙媒体のGISデジタル化による取り組みには、以下のメリットがあります。

  • 既存紙媒体のデジタル化により、情報の一元管理と容易な検索が可能となり、効率的なデータ利用が実現します。
  • GISデータとして位置情報を付与することで、被災者の位置や避難所の位置との関係性を直感的に把握でき、適切な支援策の立案やリソースの配置が容易になります。
  • デジタル化したデータにより統計的な分析が可能となり、災害時要支援者の属性や特性を把握し、的確な支援策の提供につなげることができます。

 今後も、富山大学との協同により、氷見市をフィールドに、防災に関する専門知識とGIS技術の融合により、貴重な紙媒体(アナログ)に残された知見の地理空間におけるデジタル化など、災害支援のトータルサポート体制の構築を進める予定です。

富山大学都市デザイン学部井ノ口研究室

氷見市社会福祉協議会

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